横浜慕情
2020-07-18


神林東吾は江戸に戻る前に、息子と娘に横浜を案内してあげようと思った。翌日、浅間山に登ると横浜港が一望できた。遠くには英吉利(イギリス)からのセント・フランシス号が見える。
突然、源太郎が「やめなさい!」と花世を制止したが、花世はその男に飛びかかった。一人の外国人が首吊り自殺をしようとしていたのだ。そこに花世が飛び付くと、二人分の重みで枝が折れたのだ。
あわてて駆け寄りその男を見て驚いた。「君は・・・ジョン水兵じゃないか!」

禺画像]

「横浜慕情」
平岩弓枝著 文藝春秋

[本]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット