いつの間にか始まり、いつの間にか終わる
2015-10-09


日本ろう者劇団の「新・カスパー」を観てきました。

舞台には幕がありません。客席に人が入り始めると徐々に芝居が動き出します。そして、いつの間にか舞台が終わります。カーテンコールもありません。日常から自然に物語が始まり、自然に日常に戻っていく・・・いつもながらステキな演出ですね。

カスパーは今までに何度もろう者劇団によって上演されてきました。今回は米内山さんではなく、砂田さんの演出だそうです。私は演劇のことはわかりませんが、内遊はよりわかりやすくなったように感じました。

姿は見えない「彼」に、食事を与え、ことばをかけ、服を着替えさせる・・・実体がないからこそ、その人物を生き生きと描写できるのですね。相手役を務めた山本さん、渚さん、江副さんらが特に素晴らしかったです。

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ひとつひとつの手話の動き、例えば「雲が形を変えるところ」や「いろいろなものを自分に取り込む」ところなどには随所に米内山さんの影が見え、やはり役者ひとりひとりに彼が影響しているのだなと実感しました。

井崎さん、五十嵐さん、河合さんなど私の友人たちも舞台の上で輝いていましたが、ダブルキャストで今夜は小泉さんの出演がなかったのがちょっと残念でした。
ろう者劇団の皆さん、スタッフの皆さん、今日はステキな舞台をありがとうございました!
[手話]
[アート]

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