すし屋で泣くかなぁ?
2013-10-03


4月は「勧進帳」
5月は「寺子屋」
6月は「俊寛」
7月は「四谷怪談」
8月は「鏡獅子」
9月は「陰陽師」
と開場以来、毎月まじめに歌舞伎座へ通っています。(笑)!
といってもほとんど幕見席(一幕だけ観る四階の格安席)ですけどね。
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皆さんご存じでしょうか?ふつう歌舞伎は長い物語の中のハイライトシーンだけを演じます。でもたまに最初から最後まで全部を上演することがあります。それを「通し狂言」と言うそうです。
さて今月の演目は有名な「義経千本桜」。珍しく通しで行われています。
序幕「鳥居前」
ふだんはあまりやらないと思いますが、物語で大切な役割を果たす「初音の鼓」の説明としては大切な幕ですね。
二幕目「大物の浦」
体にいかり綱を巻き付け、後ろ向きに海に飛び込むダイナミックなエンディングは有名です。
三幕目「道行」
お元気な籐十郎さんをあと何回観られるでしょうか?
四幕目「木の実」
敵に囲まれた侍が、クモの巣にかかったように縛られるシーンが美しく印象的です。
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五幕目「すし屋」
千本桜といえば「すし屋」、そして「いがみの権太」ですね。周りを見ると多くの人が泣いています。もちろん自分の妻と子供を犠牲にして、自らも死んでいくその心境はよくわかるのですが・・・すし屋で泣くかなぁ?いがみの権太は仁左衛門さん。
大詰「川連法眼館」
キツネは菊五郎さん。キツネの演じ方はケレン味のある楽しいものと、心情を深く掘り下げて表現するものがあるそうです。今回は後者でした。
ただ、私は激しく舞台を走り回った後、宙乗りで高く舞い上がって消えていった明治座の猿之助さん(当時は亀治郎さん)の印象があまりに強すぎて今日はおとなしめかなぁ?少しもの足りなさを感じてしまいました。
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歌舞伎座の幕見席は予約なしでいつでも観られます。皆さんもオペラグラスを持ってぜひ東銀座にいらしてくださいね!
[歌舞伎]

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