直訳ではなく
2024-02-01


今日は防災に関する講演会に参加しました。
講演の中でこんな話がありました。
避難所などにいきなり食べものや着るものを送られても、送られる側は大変な作業が増えてしまうし、保管する場所にも困る。
支援物資は「顔が見える人に送って欲しい、顔が見えない人には送らないで欲しい」ということです。

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このようなフレーズを聞くと、手話通訳の私はつい頭の中で勝手に翻訳をしてしまいます。これらはそのまま直訳してもなかなか耳の聞こえない人には伝わりません。
顔が見える人=知っている人。つまり親戚や友人、知人のことですね。
反対に顔が見えない人=知らない人という意味です。つまり講演者の話を噛み砕いて言えば、「避難所や社会福祉協議会に突然支援物資を送ることはご遠慮ください。送るのは友人や知人、親戚などの範囲に留めてください」ということだろうと思います。
正しい通翻訳とは直訳ではなく、相手が理解できるように意訳することと改めてて考えさせられる講演会でした。
講師、関係者、スタッフの皆さん、今日はお疲れさまでした。

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