魅惑の輝き
2020-08-08


安物のTシャツ、ボサボサの髪。有理子がデパートの宝石売り場で「すみませ〜ん」と声を掛けても店員は誰も近づいては来ない。「すみません、こちらを見せていただけませんか?」やっと来た店員は、有理子の指に光った指輪を見て顔色を変えた。24石のダイヤモンドが2文字に並んだ高価な指輪。彼女は自分の容姿と服装をバカにしていた相手が、自分の身に付けている高価な宝飾品を見たとたんに態度を変える様子を見るのが大好きだった。

借金をしてでも美しい宝石で自分を飾りたい、他人より高価な宝飾品で身を飾りたいという女性の心理はなかなか男性には理解しにくいものです。
でも女性の皆さま、お気を付けください。あまり夢中になるとこの本の主人公みたいになってしまいますよ。
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 「魅惑の輝き」
乃南アサ著 廣済堂
[本]

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