原点
2019-03-11


今日は、手話サークルの講演会。
講師は、シアター・アクセシビリティ・ネットワークの廣川麻子さんでした。

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子ども時代の話、トライアングル、劇団エンジェル、英国留学の話などどれも興味深いお話でしたが、一番印象に残った話は大学時代のサークルの話。廣川さんは、障がい者問題研究会=しょうもんかいというサークルに入っていたそうです。「名前は固そうなイメージですが、みんなでお酒を飲みに行くサークルなんです。でもそれが簡単ではないのです。飲み屋に階段があると足が不自由な人は入れないし、廊下が狭いと車イスが通れない。目の不自由な人のためにはメニューを読み上げる必要があるのです」と話をしてくれました。廣川さんが「みんな」いう時には、聴覚障がい者だけではなく、視覚障がい者や肢体不自由者も含めて考えているのですが、その原点はそのような大学時代の体験があったからなのでしょう。素晴らしいなぁと感じました。
また、演劇の世界での新しい試みとして、手話通訳者がもう一人の役者として、他の俳優と同じように舞台に立ったり、衣装を身に付けたりすることがあるという話がありました。私たちの時代は、「手話通訳者は黒子に徹する」という時代でしたが、それも少しずつ変わってきているのですね。
手話狂言に字幕を付けるという試みが、聴覚障がい者からの要望だったという話も、なるほどと思いました。
廣川さん、今日は素晴らしい講演をありがとうございました!
[手話]

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