rejectではnot enough
2009-10-01


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JALが、海外の一部の保険会社から取引を拒否されたニュースが入ってきました。前原大臣の、(JALの)財政再建案は「十分ではない=not enough」との発言が「断固拒否する=reject」と訳されたためではないかと報じられました。経済のことはよくわかりませんが、誤訳が世界経済にも影響を与えたのだとすると怖いですね。

名訳といわれるものがあります。古くはアンデルセンの吟遊詩人を、単なる直訳ではなく日本の文化に合わせて訳した森鴎外。近年ではシドニーシェルダンの小説の大胆な翻訳、超訳と言われましたね。私は大好きでした。

先日、ステージでご一緒した朝倉まみさんの「里の秋」では、「栗の実煮てます、いろり端」のところで、最後に「待つ」という手話が入っていました。確かに歌詞にはないのですが、母さんと栗が煮えるのを待つ、父さんの帰宅を待っているという内容ですね。私もこの曲を手話で表現しますが、今まで気が付きませんでした。さすが朝倉さん、名訳ですね。

私がときどき読む若い男性の手話通訳士のブログがあります。「今度GreeeeNのキセキという曲を手話で歌うのですが、(永久の愛を形にして)の歌詞を、2つの手話で表現してみました。何だと思いますか?」と書いてありました。私は、「愛+続く」でしょうかとコメントしました。するとそうではなく「結婚+約束」と訳したとのこと。なるほど!でも、(夢を壊すようで申し訳ありませんが)永久の愛を結婚と訳せるのは、独身ならではですよね。既婚者にはとてもとても・・・。あっ!そんなことありませんか?大変失礼しました。

翻訳(通訳)は難しいし、奥が深い・・・だから楽しくて止められないのですよね。
さて、今日は10月1日、都民の日。都内の小学校と中学校はお休みです。娘たちはゆっくり起きてきました。入れ替わりに妻が会社に行きました。

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